活動報告
場外発券場視察、行政視察、常総衛生組合議会
平成19年10月
● 10月 8日 場外発券場視察
9月議会において、古間木地区において場外発券場を建設したいという計画が明らかになった。この発券場の計画は旧石下町の時代に、馬場地区
に建設の計画があったが住民の反対もあり、建設を断念したという経過がある。今回、広域農道の鬼怒川の橋が建設されているすぐ西側の古間木地区
の農地約4ヘクタールにこの場外発券場を建設したいという計画だ。
この計画では、競輪・競馬・競艇のうちの2つを計画、おのおの200億円の売り上げを目指すという。この場所は、確かに広域農道が開通し、さらに
圏央道のインターチェエンジがすぐ近くに予定されているという非常に利便性の高い、地の利をえたところであることはいうまでもない。しかし、
公営ギャンブルとはいえ2事業の運営で、400億円もの売り上げがつくれるものだろうかという感想を持っているところである。
私は競輪・競馬・競艇には縁がなかったので、場外発券場というものはどういうところかということで、茨城県が施行者となっている「サテライトしおさい
鹿島」という競輪の場外発券場を視察した。
視察の目的は言うまでもなく、この発券場の運営によって、ごみ問題や風紀・防犯問題、交通環境や教育環境の悪化、さらには、市民がギャンブルに
走りやすくなることのよって起こる家庭崩壊などの状況があるのかどうかという点である。この「しおさい鹿島」年間約300日営業し、
売り上げは約66億円という。1日の売る上げ2,200万円、入場者数は1日平均1,200人で、客単価は18,000円、そして売る上げの75%
は的中車券に配当されるという。ギャンブルだから当たった人とはずれた人がいる訳だが、平均すると1日の1人当たりが担っている金額は5千円弱と
いうことになる。
一方、パチンコ店はどこの市町村で数店舗あると思うが、このパチンコも昨今は非常にギャンブル性の高いことが話題になっている。こちらは公営のギャンブル
と違って、どれくらいの配当になるのかは分からないし平均的な売上額も分からないが、こちらのほうが場外発券場よりもギャンブル性という点では、
はるかに高いのではないかという印象をもった。現場をじかに視察し説明を聞いて、この発券場の運営が、ごみ問題や風紀・防犯問題、交通環境や教育
環境の悪化を引き起こしているということは、まったく感じられないというのが視察した感想である。
しかしながら、住民の不安があるのであれば十分な説明が必要であろうし、近隣住民の理解を得た上で進めなければならないことは当然のことだと思う。
現状では、こうした施設の建設は半径30Km圏内には新規建設を認めないようで、競輪は取手競輪場に近く無理だろうといい、競馬については
中央競馬の発券は出来ず地方競馬のみの発券ということだが、地方競馬は全国的にその経営難が話題となっている状況だ。競艇も岩間に発券場があるそうで、
これらの発券場の建設を、国は認可しないだろうという見方もある。さらに、まず農地約4ヘクタールの宅地転用というハードルもあり、なかなか実現
しないであろうというのが現状である。冷静に今後を見守りたい。
● 10月17日〜19日 行政視察
今年の行政視察は九州熊本県玉名市と佐賀県鳥栖市を訪れた。玉名市ではバリアフリーの市営住宅を研修。鳥栖市では大規模な都市計画とその建設のついて
の研修である。この鳥栖市、人口が65,500人とほぼ常総市と同じようで予算規模も同じような規模であるが、地の利を生かした大型都市開発
による税収の増加によって、地方交付税の未交付団体という九州でも珍しい市なのである。
九州は南北に九州縦貫自動車道、東西に九州横断自動車道が走っているが、その交差点に位置しているのが鳥栖市なのだ。市の都市計画ではいくつもの
事業があるが、特に鳥栖北部丘陵新都市開発整備事業では、総面積250ヘクタールに及ぶ大型事業で、工業団地や住宅地ばかりでなく、学校や公園など
を含めた本格的なまちづくりであった。スケールは及ばないが常総市も、4車線化する国道294号線と交差する圏央道、そしてインターチェンジの計画
があり、こうした地の利を生かした都市計画に本格的に取り組むべきであろうと思うところである。
土地利用のあり方や都市計画税という税金のあり方でも大変参考になった研修であった。
● 10月24日 常総衛生組合議会
常総市、守谷市、坂東市、つくばみらい市の4市で構成する広域の「常総衛生組合」、事務所は写真のとおり、谷和原地区にあるミドリ電機の隣にある。
この組合、各市から2名の議員が参加し計8名で、常総衛生組合議会を構成している。管理者は飯島善つくばみらい市長で、副管理者はのこり3市の市長
である。今回私も常総市から、このが常総衛生組合議会の議員に就任することとなった。
会議では平成18年度の決算が審議された。予算規模は約6億6千万円で、常総市の分担金は36%の約2億2千万円である。初めての広域議会であったが
このたびこの組合の監査に就任することとなった。善管注意義務をもってその任に当たりたいと思う。
● その他
10月 5日、坂東市と野球の練習試合、17対17のどろ試合でドロー。 12日、水道事業審議会。 14日、慰霊祭。 22日、坂東市と野球の練習
試合。 26日、情報化推進委員会。 30日、農業委員会総会。
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