● 9月18日 長塚節文学賞表彰式
地元の産んだ偉大な文学者である長塚節を広く顕彰し、「節のふるさと常総」の文化を全国に発信しようと、旧石下町では「長塚節文学賞」
が実施されてきた。今回合併によって常総市に引き継がれたこの賞、今回が10回目ということである。なんと今回の応募作品総数は16,008
作品ということで、全国各地からの応募があり、「賞」の取り組みがずいぶん浸透してきているなぁと感銘した次第。表彰式には同時に記念講演
会が開かれ、この賞の審査員でもある立松和平氏の「自然とともに」という演題の講演があった。自らも農村を題材にした多くの作品を手がけている
氏の「節」に対する想いが語られ、30数年前に読んで「暗かった」という印象しかない「土」をまた読んでみようかと思った。
賞は短編小説部門で三編、短歌、俳句部門でそれぞれ百点の入選作品を選出、その中から大賞、優秀賞、佳作が選ばれた。これらの作品は、
入選作品集「土のふるさと」という冊子にまとめられている。それでは短歌部門の大賞受賞作品を紹介しよう。「稲を刈る音の響ける里山に大きな手話で
伝える昼餉」 お隣り坂東市の富山富美子さんの作品で、農家の人ならばまさに農村の風景が目に浮かぶような見事な歌である。
● 9月25日 農業委員会特別調査会
5月に続いて2回目の特別調査会である。今回も石下地区の案件が圧倒的に多かった。旧石下地区では都市計画の市街化区域と市街化調整区域の
線引きはなされていないわけだが、農用地指定区域と指定外区域の線引きはある。農用地指定区域というのは基本的に農地として保全していこうという
区域なのだが昨今の農業情勢もあって、土地改良区の優良農地などよほどのことでない限りは転用申請が認可されるのが今日である。
今回の案件、登記上農地のために審査はするが、現況はとても農地といえないようなものも多く、農業委員会としての許認可行政が形骸化している
と思う一方で、石下地区では水海道地区であまり見かけないような水田地帯に住宅が建設されていたり、地域間の差は大きなものがあると思った。
いずれにしてもこの線引き問題は2つの異なる地区の合併によって生まれた新市の今後の大きなテーマであることには違いない。
● その他
9月 9日、中学校体育祭。 16日、小学校運動会。 31日、農業委員会総会。