活動報告
定例議会、人権問題講演会

平成18年12月
●12月 4日〜15日  定例議会
  12月の定例議会は総額1億5千6百万円の一般会計減額補正予算と特別会計補正予算。いくつかの条例改正案が提案され審議可決された。 一般質問は7日から8日の2日間で、15名の議員が質問にたった。私は6番目で 1.土地政策推進の前提となる地籍調査について 2.納 税におけるコンビニの利用について。の2つの問題について質問を行った。(一般質問のページに明細あり)
  また昨今、建設業界における談合事件が相次ぎ、地方自治体における贈収賄事件によって、逮捕される知事らが続出するなどの状況にあるため、 常総市においても、入札制度の改革を求める決議をしたところである。当市も合併によって、国から約120億円に及ぶ特例債が交付され、 インフラ整備におおいに期待されるところだが、これは借金でもあるため市民にとって有効な活用が望まれることは言うまでもない。そこで、 談合のできない入札コスト低減の仕組みづくりを作るため、業者選定の透明性や公共性を高め、一層の競争性を高めると同時に、粗悪工事防止の ための工事成績制度導入等の検討をもとめたものである。
  さらに、議員の定数についても議論され、平成19年4月の選挙には、26名の定数で選挙を行うこととなった。この問題については、先に 作られていた議員定数調査特別委員会から報告があった。「当市議会は合併の根幹とも言える行財政改革を、自ら率先して推進する立場から 議員定数を合併協議会で決めた28名から2名減の26名とすることに決定した。」というものである。現在、茨城県内ばかりではなく全国的に 合併によって肥大化した議会に対する批判が渦巻き、住民投票によって解散したところや自主解散した議会もあり、定数削減は全国の93%に およぶ議会で取り組まれている。こうした状況を受けての決断であった。現在の議員定数は旧水海道が20、旧石下が16の計36人である。欠員が 1人あり現議員数は35名だが、定数は総数で10名の減となり、厳しい選挙戦になることは必定の情勢となった。

● 12月17日  人権問題講演会
  市と教育委員会の主催で、内閣総理大臣補佐官の中山恭子氏を招き「人間の尊厳」という演題での講演会が開かれた。 氏は拉致問題担当の補佐官で、北朝鮮による拉致の問題に取り組み有名な方である。東大を卒業後、大蔵省に入省。その後、大臣官房企画官、大臣官房 参事官等を歴任し、平成11年には特命全権大使として、ウズベキスタン・タジキスタンに赴任にしている。自らの体験からこの中央アジアの国々 を紹介いただいたが、これらの国々が日本と大変近い文明であるというお話があった。
  「文明の衝突」という著作で有名なハンチントンは、世界の文明を 8つに分類し、日本の文明を中国や韓国などの東アジア文明とは異質のものであるとし独自の文明(8つのうちの1つ)に分類している。 こうしたことから日本は単一国家単一民族の全く他に例のない孤立文明圏を作っていると思っていたが、どうもそうでもないらしい。 自然を愛し、謙譲を美徳とするような和の精神が日本人の特質とされているが、こうした資質に似たものを中央アジアの国々も持っているおり、日本 と近いものがあって、日本文明は決して孤立していないというご意見で、非常に触発されるものがあった。
  また、拉致の問題ではまったく人間の尊厳を無視した犯罪行為に憤るばかりだが、この問題に取り組んでいる中山補佐官、見かけは柔和で物静かな話 し方だが、拉致という犯罪を決して許さず、毅然としたその態度に圧倒されるものがあり、まさに芯の強さを感じさせられる人であった。拉致問題の 解決が一向に進展しない中、北朝鮮は核実験を強行している今日である。中山補佐官のような方には大いに頑張ってもらえるようエールを送りたい。 師走の忙しい時期であったが、大変有意義な講演会であった。

● その他
  12月 1日、秋の叙勲受賞祝賀会(三妻では三坂町の田村平治氏、38年にわたる鬼怒川の水位観測の功績に対し瑞宝単光 章) 19日、農業委員会調査会。 27日、農業委員会総会。 その他、忘年会いろいろ。


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