● 9月 9日、27日 合併政策特別委員会
4月から毎月1回開かれる法定協議会。9月は29日に水海道の生涯学習センターで開かれる。それに先立ち9月は2回、
合併政策特別委員会が開かれた。いよいよ新市の名前を決める段になり、名称候補が5つに絞られた。小貝市、常総市、
みずほ市、みらい市、みらい平市の5つである。結果的に新市の名称は常総市に決まったが、各市町村から8名、計24
名の新市名称選定小委員会では意見が大きくわかれ投票となった。常総市12票、みらい市12票の同点で、応募の多かった
常総市に決まったわけである。水海道市選出の8名はすべてが常総市を選んだが、伊奈、谷和原では、みらい市を推す
声が強かったようだが、4人は常総市を選択したということである。合併協議もだんだん佳境に入ってきている。総論
から各論に入り、税や事務事業の取り扱いなど具体的な課題がどんどん出てきている。11月の法廷協あたりで議員の
定数や報酬等も含め、かなりのことを決めないと来年3月の合併申請に間に合わなくなる。ただここの来て伊奈町の
気になる動きが出ている。合併の枠組み(水海道、伊奈、谷和原の3市町村か、伊奈、谷和原の2町村か、それとも伊奈
単独で行くか)を住民投票で決めるべきだと署名活動が行われ、3千を超える署名があつまったという。伊奈町の議会で
この住民投票Goの議決がなされると合併そのものが難しくなりそうで、合併までにはまだまだ山がありそうだ。
● 9月29日 坂野家上棟式
重要文化財の指定を受けている坂野家住宅主屋の保存修理事業は、平成15年1月から始められたが、工事期間3年の
半ばすぎて上棟式の運びとなった。坂野家主屋は18世紀初頭に建てられ、19世紀中ごろに増設されたようだ。この
古い建物をいったん分解して、傷みの激しい土台や柱のみを交換し、大部分は元のままそっくり組み上げていくという
工事である。今回は上棟ということで、柱が組みあがった状態まで復元できたところである。
坂野家は、中世以来この地に住んだ土豪で、近世には代々大生郷村の名主を努めた。この坂野家に伊佐衛門という
人がいて新田開発を行ったのが現在の伊佐衛門新田とのことである。もとの状態まで復元するには来年末までかかるようだ。
最近ではNHKの「武蔵」など、多くのテレビ番組や映画などのロケ地となっており、地元の数少ない重要文化財である
坂野家。あまりに身近にありすぎて、意外と訪れる機会が少ないのが実状のようだ。この改修の機会にぜひとも坂野家を
訪れてみてはいかがだろう。そこでは時間がゆっくりと流れている。