活動報告
農政講演会、行政懇談会、まちづくり講演会

平成16年 2月
● 2月 6日   農政講演会
  「日本農業の大転換時代における地域農業委員会の対応」という演題で、県西地区の農業委員が境町に集合、 農政講演会が開かれた。管内19市町村から農業委員約200名が参加。鯉渕学園教授、笛木昭先生の講演である。 先生はうまい米で有名な新潟県魚沼地方の出身で、2町歩の田んぼを耕作する農家の長男として生まれた。後継ぎに 学問はいらないというのが家訓の農家で、中学校を卒業後に農業を継ぎ、高校は夜間高校に通ったという。高校を終えると どうしても勉強したいと、農業を弟に譲り大学へ進学。その後農業新聞の記者や政策秘書などを経て現職。さまざまな形で 農業にかかわりをもった体験を踏まえた講演で、農業に対する熱き思いが伝わった。

ところで、講演会の会場は境町の中央公民館だが、隣が境町役場であった。この役場、なんとまだ出来たばかりで、 写真のようにピッカピカである。この地域も現在、岩井市、猿島町との合併協議が進行中で、平成17年3月という 法定期限内の合併を目指していると思うのだが、こうした時期の直前にこんな新しい役場を建設するというのは何を考えて いるのかと思った。新しい市の建設のために今しばらく我慢し、合併後の計画のなかでやるべきだと思うがどうだろう。 合併直前に地域のエゴでいろいろやると、まとまるものもねえ・・・

● 2月18日   区域指定制度説明会
  1時からの農業委員会貝の調査会の後、3時から同じ三妻公民館で、市街化調整区域における区域指定 制度の説明会があった。
  三妻地区では、後宿地区、沖の内地区、三妻駅周辺、白畑・山戸内地区、三坂地区と5ヶ所の区域が指定される予定で、 該当地区の区長さんはじめ役員の方々に集まっていただき、市役所都市整備課から説明をうけた。
  この問題については、土地利用をどう進めるかという観点から、3月の定例議会で一般質問の予定。

● 2月19日   合併推進特別委員会ならびに行政懇談会
  3市町村合併でどうかという伊奈町のアンケ−トで、賛成多数の結果が出たことをうけて、合併推進特別委員会が開かれた。 水海道、谷和原に異論はなく、今後具体的に法廷協議会を立ち上げるための準備会を作り、いよいよ合併に向けて、 本格的な活動に入っていくことになった。
  続いて行われた行政懇談会では、平成16年度当初予算(案)の内示があった。地方交付税の減額などでかなり厳しい予算編成で あったとの報告と、概要の説明があった。3月の定例議会(予算特別委員会)で細かく審議の予定。

● 2月27日   農業委員会総会ならびに研修会
  毎月定例の総会の後、「市町村合併に伴う農業委員会のあり方」ということで研修会が開かれた。
  講師は、茨城県農業会議事務局長:内海幸司氏で、具体的に水海道、伊奈、谷和原が合併した場合、農業委員会は どうなっていくのか等、細かい内容で研修が出来た。私は、「国が厳しい予算編成の中で、農業委員会交付金を 槍玉にあげ減額する方向だが、県、市では具体的にどうなるのか」と質問した。この6月には農業委員会に対する 新たな法律が上程されるとのことで、合併に向けて農業委員会のリストラも避けられない模様。

● 2月28日   まちづくり講演会
  5年前に東京都知事選挙に立候補した石原信雄氏(青島知事に敗れる)を伊奈町の「きらくやまふれあいの丘」に招いて、 まちづくり講演会が開かれた。常総地方広域市町村圏事務組合の主催で、「自治体行政の動向と茨城県南西地域の将来展望」 と題した講演である。講師は現在、地方自治研究機構の理事長として、全国のいろいろな合併を見てきており、ここ、 常総地方広域市町村圏は、つくばエクスプレスの開通や圏央道など、他の地域に比べ非常に恵まれた地域であり、3市町村、 2市町の合併にとどまらず、常総地方広域圏6市町村で合併し、30万人を超える中核都市の建設を目指して欲しいとのこ とであった。将来は道州制によって県は廃止になるとの見通しを披露。地方分権がさらに進んで、市の役割が増大、特に 中核都市は、まさに地方の核になるとのことで、攻めの合併を展開してもらいたいとの講演であった。


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