活動報告
慰霊祭、総務委員会行政視察、拉致問題で市民大会、地区懇談会

平成16年10月
● 10月 2日   戦没者追悼式
  過ぐる対戦において尊い犠牲となられた当市出身の英霊1215柱に対し、敬虔な追悼の誠を捧げるとともに、ご遺族の ご苦労に対し深い敬意を表し、市民をあげて強く平和を祈念するものである。との趣旨で、水海道市戦没者追悼式が開かれた。 この式典は毎年行われているが、主催は市と遺族会が毎年交代で行われている。昨年は遺族会主催で生涯学習センタ−で 行われたが、今年は市の主催ということで市民会館で行われた。
  戦後もまもなく60年である。時の流れとともにだんだんと戦争の体験した世代が少なくなり、追悼式の参加者も徐々に 減ってきているようだ。私は祖父と祖父の弟の2人を先の戦争で無くした遺族である。祖母は我が家に嫁に来て祖父との 結婚生活は通算で2年、明治の最後の年に生まれ先ごろ86歳でこの世を去ったが、まさに苦労を絵に描いたような人生 だったと思う。日本人は終戦このかた平和を謳歌してきたが、世界はまだまだ戦火の中にある地域も多く、しっかりと現 実を見据え、歴史を学び戦争について考えなければならないと思う。平和ボケしてすむような時代ではないのだから。

● 10月 6日〜9日    総務委員会行政視察
  今年の行政視察は九州の福岡県。五木寛之の「青春の門」の舞台となりその昔筑豊炭鉱で栄えた街、田川市と、玄界灘で 有名な宗像市である。田川市の現在は文化創造都市ということで、かつて炭都として日本産業の発展と戦後復興を支え、 昭和30年代には10万人を超えたが、その後、全炭鉱が閉山、新たな街づくりに取り組んでいる。現在の人口は5万 4千人で半減し、ITを利用して地域の活性化を図ろうと「たがわ情報センタ−」を建設。市内の小中学校などとブロ−ド バンドで結び情報の提供を推進するなど、情報の基地として活躍しているということで、視察地となった。水海道は長年の 間、そげほど人口が変動していないが、それでも街としての活力が徐々に失われ、中心市街地の活性化が叫ばれているが、 人口が半減した市街地の状況を想像してもらいたい。炭鉱の閉山という時代の流れの中で田川は、情報産業という新たな 分野に進出したいとその取り組みを広げている。議会の様子をインタ−ネットで放送したり、センタ−に訪れる市民に、 高速インタ−ネットの体験や操作方法をインストするなどの様子を視察。最初訪れたときは結構な田舎町に見えたのだが、 情報化の取り組みははるかに進んだものがあり勉強になった。

  宗像市は合併の視察である。1年半前に玄海灘に面する旧玄海町(約1万人)と旧宗像市(約8万5千人)が対等合併した。 これだけ人口差があると普通は吸収合併だろうが、宗像市長の考えで対等でやろうということになったという。この 合併については平成8年ごろから、合併対策委員会や将来構想研究会が組織され、延々すすめられて、平成15年3月に 合併したとのことであった。これだけ時間をかけながら慎重に進められた合併でも、いざ合併した当初はさまざまな問題が あったという。特に電算を含む事務の統一には苦労したという。水海道、伊奈、谷和原で進めているいる合併などは、合併特例法 をにらんだまさに駆け込み合併だ。合併もそうだが、合併した後の立ち上げがさらに大変になるだろうと予測される。
  宗像市では来年、玄海灘に浮かぶ人口900人の大島村を吸収合併するとのことだ。この村、今までは宗像市に合併すると 埋没してしまうとして参加しなかったが、こうした島にも、地方交付税の圧縮という厳しいムチがあり、島独自では村としての 自治をやっていけないと合併を決意したという。何しろ国が莫大な借金財政なのだから、全国どこでも事情は同じようである。 (写真は合併後2年で取り壊しとなる玄海支所と合併する島)

● 10月10日   拉致問題解決を促進する市民大会
  流れ星が落ちる日本海の向こうで、ふるさとの父母に涙し、帰れない人々がいる・・・北朝鮮による日本人拉致は長い間 闇の中にあったが、2年前、小泉総理が自ら北朝鮮を訪れた際、主席金正日が日本人の拉致を認め謝罪したこと、そして 拉致されてから20数年の時を経て羽田空港に帰ってきた5人の拉致被害者を目の当たりにして、北朝鮮の国家的犯罪が 白日の下となった。以後の経過は皆さんご承知のとおりだが、死亡したとされる8人の拉致被害者を含め、何人の日本人を 拉致したのかさえわからないほど、まだまだ問題は闇の中だ。こうした拉致問題の早期解決を願い、守谷市議会議員有志によって 市民大会が企画され、水海道市議会にも呼びかけがあったので参加した。大会では、13歳で拉致された横田めぐみさんの 両親、横田滋、早紀江ご夫妻を招き、これまでの経過や、わが子を奪われた親としての悲しみや怒りを直接聞いた。めぐみさんの 誕生日には毎年陰膳をしてきたというが、生きていればめぐみさんももう40歳とのことである。日常の生活とあまりにかけ離れた 話だが、紛れも無くそこにあるのは、今、現在の「現実」である。(写真は講演する横田滋氏)

● 10月16日   新都市計画に係る住民懇談会
  合併後の新都市計画について、住民の意見を聞こうと住民懇談会が開かれた。水海道、伊奈、谷和原とも小学校の単位で、 あわせて19箇所での開催である。地元の三妻は19日午後1時からの開催で、区長さんはじめ約30名、主催者、関係者 あわせて約50名が参加していろいろな意見の交換があった。特に、今まで各地区で請願し採択された道路拡幅等は新市では どうなるのかといった身近な問題がいろいろ提起された。執行部は、基本的にすべての内容を新市に引き継ぐと答弁する。 全体的には、民間はバブル崩壊後の厳しい経済環境の中にあり、行政ももっと厳しさがあってしかるべきとの意見が多かった ように思う。

● その他
  10月19日、農業委員会調査会。終了後、農地パトロ−ル。 23日、水戸で、いばらき2004「祭りだにっぽん」地域 伝統芸能フェステバル(大塚戸の綱火が参加したので応援。) 25日、合併政策特別委員会(議員の身分等について議論。)  29日、農業委員会総会ならびに「農委だより」編集委員会。


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