● 10月 6日〜9日 総務委員会行政視察
今年の行政視察は九州の福岡県。五木寛之の「青春の門」の舞台となりその昔筑豊炭鉱で栄えた街、田川市と、玄界灘で
有名な宗像市である。田川市の現在は文化創造都市ということで、かつて炭都として日本産業の発展と戦後復興を支え、
昭和30年代には10万人を超えたが、その後、全炭鉱が閉山、新たな街づくりに取り組んでいる。現在の人口は5万
4千人で半減し、ITを利用して地域の活性化を図ろうと「たがわ情報センタ−」を建設。市内の小中学校などとブロ−ド
バンドで結び情報の提供を推進するなど、情報の基地として活躍しているということで、視察地となった。水海道は長年の
間、そげほど人口が変動していないが、それでも街としての活力が徐々に失われ、中心市街地の活性化が叫ばれているが、
人口が半減した市街地の状況を想像してもらいたい。炭鉱の閉山という時代の流れの中で田川は、情報産業という新たな
分野に進出したいとその取り組みを広げている。議会の様子をインタ−ネットで放送したり、センタ−に訪れる市民に、
高速インタ−ネットの体験や操作方法をインストするなどの様子を視察。最初訪れたときは結構な田舎町に見えたのだが、
情報化の取り組みははるかに進んだものがあり勉強になった。
宗像市は合併の視察である。1年半前に玄海灘に面する旧玄海町(約1万人)と旧宗像市(約8万5千人)が対等合併した。
これだけ人口差があると普通は吸収合併だろうが、宗像市長の考えで対等でやろうということになったという。この
合併については平成8年ごろから、合併対策委員会や将来構想研究会が組織され、延々すすめられて、平成15年3月に
合併したとのことであった。これだけ時間をかけながら慎重に進められた合併でも、いざ合併した当初はさまざまな問題が
あったという。特に電算を含む事務の統一には苦労したという。水海道、伊奈、谷和原で進めているいる合併などは、合併特例法
をにらんだまさに駆け込み合併だ。合併もそうだが、合併した後の立ち上げがさらに大変になるだろうと予測される。
宗像市では来年、玄海灘に浮かぶ人口900人の大島村を吸収合併するとのことだ。この村、今までは宗像市に合併すると
埋没してしまうとして参加しなかったが、こうした島にも、地方交付税の圧縮という厳しいムチがあり、島独自では村としての
自治をやっていけないと合併を決意したという。何しろ国が莫大な借金財政なのだから、全国どこでも事情は同じようである。
(写真は合併後2年で取り壊しとなる玄海支所と合併する島)
● 10月10日 拉致問題解決を促進する市民大会
流れ星が落ちる日本海の向こうで、ふるさとの父母に涙し、帰れない人々がいる・・・北朝鮮による日本人拉致は長い間
闇の中にあったが、2年前、小泉総理が自ら北朝鮮を訪れた際、主席金正日が日本人の拉致を認め謝罪したこと、そして
拉致されてから20数年の時を経て羽田空港に帰ってきた5人の拉致被害者を目の当たりにして、北朝鮮の国家的犯罪が
白日の下となった。以後の経過は皆さんご承知のとおりだが、死亡したとされる8人の拉致被害者を含め、何人の日本人を
拉致したのかさえわからないほど、まだまだ問題は闇の中だ。こうした拉致問題の早期解決を願い、守谷市議会議員有志によって
市民大会が企画され、水海道市議会にも呼びかけがあったので参加した。大会では、13歳で拉致された横田めぐみさんの
両親、横田滋、早紀江ご夫妻を招き、これまでの経過や、わが子を奪われた親としての悲しみや怒りを直接聞いた。めぐみさんの
誕生日には毎年陰膳をしてきたというが、生きていればめぐみさんももう40歳とのことである。日常の生活とあまりにかけ離れた
話だが、紛れも無くそこにあるのは、今、現在の「現実」である。(写真は講演する横田滋氏)
● 10月16日 新都市計画に係る住民懇談会
合併後の新都市計画について、住民の意見を聞こうと住民懇談会が開かれた。水海道、伊奈、谷和原とも小学校の単位で、
あわせて19箇所での開催である。地元の三妻は19日午後1時からの開催で、区長さんはじめ約30名、主催者、関係者
あわせて約50名が参加していろいろな意見の交換があった。特に、今まで各地区で請願し採択された道路拡幅等は新市では
どうなるのかといった身近な問題がいろいろ提起された。執行部は、基本的にすべての内容を新市に引き継ぐと答弁する。
全体的には、民間はバブル崩壊後の厳しい経済環境の中にあり、行政ももっと厳しさがあってしかるべきとの意見が多かった
ように思う。
● その他
10月19日、農業委員会調査会。終了後、農地パトロ−ル。 23日、水戸で、いばらき2004「祭りだにっぽん」地域
伝統芸能フェステバル(大塚戸の綱火が参加したので応援。) 25日、合併政策特別委員会(議員の身分等について議論。)
29日、農業委員会総会ならびに「農委だより」編集委員会。