2009年 7月
青春の歌

  おじさん達の青春ポップスというCDが、本屋さんのCDコーナーや高速道路のパーキングなどで販売されている。 「歌は世に連れ世は歌に連れ」とは歌謡曲紹介の枕詞とも言うべき名文句である。確かに人生も還暦近くになってくると、若いころギターを抱えてよく歌った フォークソングなどが走馬灯のように脳裏をよぎるものだ。南沙織の”17才”や天地真理の”水色の恋”など、懐かしさいっぱいの歌が十数曲収められていて2千円といった価格。思わず手が出て車の中で聞いている。

  ”青春時代”という歌もあったが、人生誰にでも自分の青春時代を懐かしく思い出す心に残っている歌があるはずだ。私にとってのその歌は、黛ジュンの”天使の誘惑”である。「好きなのにあの人はいないぃ、話相手は涙だけなのぉ♪」1968年にヒットしたこの曲を聞くと、とたんに40年も前の高校時代にタイムスリップし、甘酸っぱい思い出が蘇る。そして伊藤咲子の”ひまわり娘”「誰のために咲いたのぉ、それは貴方のためよぉ♪」と口ずさむ歌である。

  私にとっての青春の歌は、どうもおじさん達の青春ポップスの時代よりさらに古いようで、買い求めたCDには収められていなかった。おじいさん達の青春ポップスという企画は無いものかと思ったりしている。ちなみにおばさん達の青春ポップスには、郷ひろみの”よろしく哀愁”やにしきのあきらの”空に太陽がある限り”などの歌が収められている。若い人たちにはもうもうこのレベルでも、知らない歌が多いかもね。


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