株が激しく乱高下している。昨年のアメリカにおけるサブプライムローン(低所得者向け住宅ローン)の破綻によって引き起こされた金融危機が拡大。
マネーゲームとも言うべき投資が膨張、投機資金が世界を駆け巡っている。本家のアメリカでは1日でダウが1000ドル、日本でも日経平均株価が1日で
1000円も暴騰・暴落を繰り返している。
日本における伝統的な博打はつぼに入れた2つのサイコロを振り、出た目が偶数か奇数か、すなわち丁か半かを争う丁半博打である。こうした賭場を営む
胴元はヤクザと相場が決まっている。サイコロを振る前にお金を賭けて、外れたら全額没収で、当ったら賭けたお金の同額から寺銭(胴元に納めるお金で
丁半博打の場合10%が相場)を引いたものが貰える。そして賭けの好きな一般人を集めて賭場を開くわけだが、こうしたところに常時参加する人々を博徒という。
株をやる人を博徒とは言わず投資家というようだが、これだけ株価が乱高下すると、株に投資するということは、それこそ丁半博打の世界となんら変わるところがない。
さて、明日の目は丁と出るか半と出るか。博打の世界では一般人のほとんどが、その掛け金を巻き上げられて終わるのが常である。さて、世界の経済は
どこまでメルトダウンするのやら。