2007年 5月
リアリズム

  選挙があった。常総市誕生後初めての選挙である。私にとっては2度目の選挙で、前回は旧水海道市で行われた最後の選挙であった。 ローカルな世界ではあるが、まさに歴史的な時期における選挙のであったといえるだろう。この選挙という経験をすると、とかく リアリズムの思想に触れる。選挙というものはあらゆる個々人の思惑を超え、XX票というデジタルな結果が示されるものだ。どういう人を 選ぶのか、それはまさに人それぞれで、すんでいる所が近いからや親戚であるといういわゆる地縁血縁。さらに思想性や党派性が 共通であるという理由、単に見かけが良いとかの好みの問題等々、あげればキリが無い。

  候補者もいろいろだが選挙民もさまざまで、どういう価値観でどういう人を選ぶのかは、それこそ十人十色どころか千差万別である。 リアリズムの立場から考えると当然のことながら、出された結果にはそれなりの必然性があるものだ。人にはいろいろな世界の繋がりが あり、結果として票というものは、万遍なくこうした人の世界の繋がりが評価されたものといえるだろう。

  国レベルの選挙では、その時々の状況(風が吹く)によって大きく左右されるものだろうが、市町村レベルの選挙では、それこそ地縁血縁 をベースとした個々人の人と人との繋がりが問われることとなる。現実を直視すれば何でもありの世界で、個性を重要視する立場からは、 知らなくても良いことまで知らなければならないこともある。なるほどこういう経験をした人が"先生"と呼ばれるゆえんかもしれないなぁ と考えたりする。一方で、次のような川柳が新聞の読者投稿欄で秀逸になるのもまたひとつの現実である。
  村議2期努めて常識無くす友。


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