1989年 6月
ゴミ捨て予防

  『空き缶公害』という言葉が生れているように、昨今の飲料缶の消費には膨大なものがある。市内一斉 清掃などに参加すると、294号の土手を100メートルも拾えばゴミの袋が一杯になるほど、車から 捨てられた空き缶が集められる。そして、この缶のフタがまた問題になっている。手を切ってケガをし たとか、動物が飲み込んだとか。

  アメリカではこうした缶のフタによる公害を回避するため、フタを缶の中に押し込んでしまう方式を採 用、既に50%ちかい缶がこの方式だという。日本でも、この押し込み方式があるメーカーによって採用 されたが、あまりの不人気のため採用を取消し、もとの方式に戻した経験があるらしい。日本人の感覚で は、フタについたよごれやゴミが中に押し込められるのだから気持ちが悪いといい、こうした缶を敬遠す るというのだ。

  自分が飲むものは、フタについたゴミすら気にする日本人だが、ゴミを捨てることについてはいたって 平気なものである。

  三妻地区にある「若樹会」というグループが鬼怒中・三妻小の通学道路の道端に120メートルにおよ ぶ花壇を作り、通学の子供達を喜ばせている。この会は本来、一杯飲みの会らしいが、道端に『ここにゴ ミをすてるな』という看板をたてるより花を植えたほうがいいと、飲み代の一部を削って花壇を作った。 「なるほどねぇ・・・」


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