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「 厄 年 」  2015年 4月


 奥秩父の山中に「三峰神社」がある。毎年春にこの神社に代表者が参拝し、厄除けのお札をもらって参加者に配布する「三峰神社講」 が地元の地区で運営されている。私もこの講に参加していたが、このたびくじ引きで代参者となり、三峰神社に参拝してきた。この神社、もろもろの厄災を払ってくれる そうだが、中でも火事、盗難の厄除けがメインだそうで、火付け盗賊改めの長谷川平蔵もまつられていそうな神社だが、その歴史はとんでもなく古く、 何と1900年の歴史があり、入り口には大和武(やまとたける)の巨像があり、日本の歴史とダブるほどの由緒ある神社なのだ。

  神社参拝のおり、拝殿脇に掲げられた厄年早見表を見て、ああそうなのかと思ったことがある。そこには男の厄年は25歳、42歳、61歳、女の厄年は 19歳、33歳、37歳、61歳で、今年は何年生まれの人が該当するのかを一目でわかるようになっていた。ただ、厄年は数え年で数えるそうだ。数え年とは 母親のお腹にいる月日も命と考え、生まれたときは0歳ではなく1歳と数える年の数え方で、満年齢より1歳多くなる。つまり厄年は男も女も還暦の61歳が最後の厄年となる。

  男の42歳は死に年という語呂合わせのようにも思っていたが、男が3回に比べ女が4回あるのは、出産という大仕事があるため、概して男よりも若く、回数も1回多いのかと 考えさせられた。なるほど人生一巡りする還暦までの途中で何らかの事故に遭い、若くして逝ってしまうような危険の確率が多い年を厄年というのかなと思う。 逆に言うと還暦で一巡りした後は、すべてがお祝いの慶事となる。70歳の古希、77歳の喜寿、80歳の傘寿、88歳の米寿、90歳の卒寿、99歳の白寿、100歳の紀寿である。 若くしての災いを厄除けするのであって、還暦を過ぎれば何かあっても厄年は関係ないということで、とりあえずめでたいなということなのだ。人間いくつになっても人生の 「ごちそうさん」はないので何回でもお祝いを重ねたいものだが、男は3回のお祝いが出来れば平均年齢の80歳ということで、平均まで行けばまあまあということだろう。 昨年86歳10ヵ月で逝った父は、「80歳を過ぎた俺の人生は儲けものだ」とよく言っていた。

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