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「 読 書 」  2014年12月


 中学校を卒業する時、恩師の中山一郎先生からこんな言葉をいただいた。「これからどんな人生を歩もうとも毎日30分以上本を読め」 以来、読書が人生最大のテーマであり、1日30分以上というのは時間的に無理なこともあるので、毎月50冊という目標に変えて50年近くを 過ごしてきた。振り返ってみてなかなか目標には達しなかったが、それでも平均40冊は超えた。読み終えた本のタイトルと作者の 名前だけを記録し続けているノートも2冊目の半ばを超えている。

  若いころの読書は単に趣味というより、常に将来のため知識を蓄え、教養を高めて豊かな人生を送るための勉強という側面があったと思う。読みたい本 も多かったが、読まなければならないと考えた本も少なくなかった。時は過ぎ還暦近くなってくると、将来のため、勉強しなければならないために 読まなければならない本というのが激減する。将来はともかく今、読みたい本、自分の好みの本を読もうということになる。

  近年、私の読んでいる本には4つのジャンルがある。その1つが歴史。このジャンルには時代小説等も含まれるが、視点をかえて過去を評価する 井沢元彦の「逆説の日本史」、高山正之の「変見自在」は目から鱗を実感できる。2つ目は宇宙論。ここには近年の研究によって、ビックバン以前の インフレーション宇宙、ダークマターやダークエネルギーなど未解明の分野を含め、一般相対性理論や量子論の融合による新たなエキサイティング な自然への挑戦が展開されている。3つめは健康問題。「老い」というものは避けられない運命だが、健康で長生きするための食生活のあり方等、 医療の現場で研究された緒論にも驚かされることが多い。そして最後の4つめが近未来予測である。近年関係が悪化している中国や韓国との関係は 今後どのようになっていくのか、日本の、そしてアメリカやEU・中国やロシアの経済は来年・再来年あたりどのように変化するのかなど、政治・経済の 分野における近未来と、歴史の流れの中で今後の日本はどのような将来があるのか等を考える訳である。このような調子なので勢い読書量が激増し、ここ3年は毎年100冊を超えている。

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