子供のころの学校はずっと土曜日が登校で午前中授業があった。農協時代も土曜日は半日出勤、半ドンと呼ばれ午前中は仕事で 午後は休みだったので、宿直室に入りびたり碁や将棋で楽しく遊んだ記憶が蘇る。そしてエスカム創業後は土曜日どころかそれこそ日曜日もろくにない 生活を続け、20年以上にわたり走り続けてきたように思う。週に2日も休むという生活は過去にほとんど無かったのである。
還暦を超えほとんどの同級生たちが定年となった今日だが、私には創業した会社「エスカム」での仕事があり、定年は自分で決めるということで、 現在も現役の日々を送っている。ただ、もうそろそろいいだろうと、還暦後は社員と同じように週休2日にしようと思い、土・日を休むことにした。 そうしてみたら長年走ってきたせいか、週休2日とはなんと楽なことかというのが実感である。はじめのころは、土曜日に休むと何か日曜日のような気がして、続いて明日も休むという のがもったいないような気がしたものだ。溜め込んだ私物の整理や家のまわりの片づけなども2〜3ヶ月もあればおおよそ終わってしまうし、趣味の読書も 朝から晩まででは目が疲れてしまう。勢い夕方の晩酌の時間が早くなる。
長寿のお化け番組と言われたテレビの「水戸黄門」は、さすがにその役割を終えたのか昨今はあまり見かけなくなったが、近年まで、その再放送が繰り返し毎日 午後4時ごろから放映されていた。この「水戸黄門」が始まるころに晩酌を始める定年後の人生は、肝臓がやられたりでそれこそ数年で終わってしまうのが定説のようだ。 週休2日でもヤバそうな感じで、仕事をやめ毎日が日曜日となったあかつきにはそんな生活にドップリ浸ってしまいそうである。「父ちゃん元気で留守が良い」 ではないが、仕事からのリタイヤは何とか「先送り」したいと考える今日この頃である。