１０年前にアメリカに渡り、昨年、野球では１００年以上の歴史がある大リーグの世界で、誰一人なし得なかった９年連続２００本安打という金字塔を打ち立てた。彼はすでに１年目に首位打者を、４年目に年間２６４安打という年間安打の大リーグ記録を更新している。まさに天才の名をほしいままにしているイチローだ。こうした前人未到の記録を実現するためには何よりもまず集中力が欠かせない。１試合１試合いな１打席ごとに集中し、ヒットを貪欲に求めることはいうまでも無い。しかし何といっても重要なことはそれを継続することではないだろうか。
人にはそれぞれのレベルの目標があると思う。そして目標に到達すれば、そこにはおのずから達成感が生まれ、そして積み重ねられた努力の反面、堆積した疲労のため少なからず休息したいというのが人の常である。彼の目標がどのレベルであったかは分からないが、大リーグで誰も成しえなかった年間最多安打、９年連続２００本安打の達成は、とてつもない達成感を生んだはずだ。しかし彼は、こうした実績すらも１つの通過点とし、なんと今年は１０年連続で年間２００本安打を達成してしまったのである。
今年は毎日、イチローがヒットを打ったかどうかが気になり、インターネットでその日の結果を確認する日々であった。ホームランばかりが賞賛される彼の地で、ボテボテの内野安打であろうと、とにかくヒットを打ち続けるイチローの姿には神々しいものがあった。まさに”継続は力なり”１０年連続２００安打も通過点とし、生涯通算安打でピート・ローズ（４，２５６本）をも越えてもらいたいと思う。日本人大リーガーイチローに乾杯！！