古くなったというより新しいものが出たということで、最近携帯電話を交換した。その昔、携帯電話が使われ始めた頃は、大変便利である と同時に何か人間(自分)が管理されているような気がして、なんとなく持ち歩くのが嫌な時期があった。特に飲み屋で一杯のときなど、仕事の電話で 呼び出されたことなどを思い出す。
これまでの海外旅行では、携帯電話もさすがに海外では使えないということで、どうしても使いたい人は空港で携帯を交換していた。 海外ということに加えて携帯電話を持たないという意味でもそれなりの開放感を味わったものだ。今はどうなのだろうと携帯電話のお店を訪れ、店員 のお姉さんに聞いてみた。「どうぞそのままでお持ち下さい。」という。外国に行くと自動的に 電波の違いをキャッチして切り替わり、海外にいても国内と同じように携帯電話が使用できるというのだ。ホントかよ!と思いながら、先日マレーシア・ シンガポールの旅に出かけた。
海外から日本に電話をかける場合、日本という国番号は81番で、+81に電話番号の頭の0をカットしてダイヤルするわけだが、なんと電波の違い を認識し、携帯に登録してある電話帳から自宅を指定すると、自動的に02972・・・・が+812972・・・・と交換され、クアラルンプールからまるで 市内にいるように電話できるのである。そしてシンガポールでは自宅からの呼び出しによって携帯電話の着メロが鳴り出した。なんと世界のどこに いても携帯で呼び出される時代となったのである。