ライオン丸と呼ばれた小泉元首相。その長髪の髪型がライオンを想起させることからこうしたあだ名がついたものと思われる。 ときおりテレビで彼が首相に就任する前の若い時代が映し出されるが、以前にはもちろん黒髪でそれほど長髪でもなく、精悍な若き政治家の イメージであった。5年間という首相としての激務が彼の黒髪を奪ってしまったのか、それとも単に年齢から来る老いが彼を白髪にして しまったのかは定かでないが、首相就任の前と後ではその髪の色の変化は劇的といえる。
頭髪は遺伝するという。先祖がハゲの場合と白髪の場合があるが、おおむね子孫にもその傾向が伝わり、たしかに遺伝したなぁと思うことが多い。 私の場合、祖父は30代で先の戦争においてニューギニアで戦死したため定かではないが、祖祖父以前の先祖はおおむねハゲであったようだ。 ただ父は80歳でさすがに薄くなったもののまだ黒髪が残っている。私も議員となって5年、父親譲りかまだまだ髪は残っているのだが、 だんだん弱弱しくなり、こめかみ辺りはだいぶ白くなってきたところである。
ロマンスグレーという言葉がある。中年の白髪まじりがどうしてロマンスなのかは分からないが、ロマンスグレーという言葉にはどこかカッコイイと いう響きがあり、老いというのもこうした雰囲気であり続けたいと思うところである。しかしいつかはすべてが白髪になるか、だんだん無くなるか のどちらかであるのが現実だ。”枯れ木も山の賑わい”というが何とか枯れ木(白髪)で頑張ってもらいたいと頭髪に願う。