時計というのは言うまでもなく時間(時刻)を知るための機器である。今日ではデジタル電波時計という優れものがあり、この時計は 正確な時刻およびカレンダー情報をのせた標準電波を受信することにより、自動的に表示時刻を修正し正確な時刻を刻むというものだ。 この標準電波、日本では福島県と福岡県にある電波送信所から全国に送信されており、時刻情報は10万年に1秒の誤差という。
アナログな感覚の人間、たとえば時間に遅れないようにと時計の時刻をいつも5分か10分進めておくというような人にとっては どうでも良いような正確さだが、こうした時計が数千円で買うことが出来るという今日である。もちろん腕時計にもこのデジタル電波時計が ある。私の時計はさらにソーラー電池という光のエネルギ−によって動くため、電池の交換が不要というものだが、値段は2万円を切るという お手ごろ価格なのだ。置時計と腕時計の秒針がまったく同じに動き、デジタル表示が同時に変化する時計を見ているとまさに感動ものである。
一方、携帯電話が一気に普及し、これがデジタル時計を内蔵しているため、時刻を知るための腕時計はいらない時代となったのかも知れない。 若者の多くが腕時計をしなくなったというのも事実であろうと思う。正確な時刻を知るという意味での時計であれば、それこそ数千円の時計でも 事足りるし携帯電話があれば済むのだが、なぜか数十万円、いやそれ以上というような価格の時計(見た目では良く分からない)をしている人 に出会うことがある。こうした人にとっての腕時計はむろん"ファッション"に違いない。